MENU

連載記事

連載記事

わかもん

富山工業高校生のプランが基になり、全国に先駆けて整備される職住一体の施設「富山県創業支援センター / 創業・移住促進住宅」が10月にオープンします。「わかもん〜高校生のプランが現実に〜」は、「建築家 仲俊治✖️富山工業高校教諭 藤井和弥✖️とやま建設ラボ」の3者によって、この施設の完成までを綴るコラム連載です。

※隔週火曜日に公開

とやま建設ラボ()()


「最後の仕上げ」

「SCOP TOYAMA」、10月のオープンまであと少し…!

今回のVol.24は、SCOP TOYAMAのカフェ(創業支援センター内チャレンジショップ)に施された壁面グラフィックについて。

壁面グラフィックを描いたのは、もちろん富山工業高校建築工学科の生徒さんたち!
(わかもんVol.23参照 https://www.kensetsu-labo.com/series/4467)

施工までの道のりはこれまでの「わかもん」を参考にしてください。今回は2日間にわたって施工された現場レポートになります。

今回施工されたグラフィックデザインは、富山工業高校生と設計者の仲俊治さん(仲建築設計スタジオ)、グラフィックデザイナーの中尾千絵さん(ちえのわデザイン)らが2020〜2021年度に実施したワークショップで考案したものです。昨年度にカフェ壁面のデザインなどが完成し、今年度の3年生が実際に施工します。先輩からの伝統を引き継いでいます。

昨年度に決まった壁面グラフィックのデザイン(提供:富山工業高校)

左側は寒色、右側は暖色をベースに。壁を行き来する事で異なる雰囲気を体感できる狙いがある(提供:富山工業高校)

デザインが出来上がってるので、いきなり「さぁ!壁に塗ってみよう!」と、そう簡単にはいきませんよね…。

塗料の販売会社で佐伯治一郎商店の芝田祐一さんと、DIY工事などを手掛けるBROOKLYN STYLE WOOD WORKSの横山良美さんの塗装のプロが技術指導を行い、生徒の皆さんは本番に向けて練習を重ねてこられました(監修する藤井先生の厳しい目が光ったとか、そうでないとか…)

温かい目で見守る芝田さん(左)と横山さん(右)

学校の廊下でリハーサルを兼ねて練習する生徒さんたち(提供:富山工業高校)

刷毛やローラーで丁寧に塗られた壁面グラフィックは、富山の原風景である立山連峰と富山湾がモチーフに利用者の居心地の良さを考え、暖色と寒色のバランスや空、山、海の面積比を調整するなどの配慮がされています。

塗装はマスキングテープがものすごく鍵を握るそうです!

初日の施工を終えた生徒の皆さん

現場で施工を手掛ける生徒の市田悠莉さん、松本璃子さんのお二人にお話をお聞きしました!

2日間通して施工を手掛けた市田さん(左)と松本さん(右)

ラボ

ついに施工初日を迎えましたね!施工のポイントを教えてください。

市田さん

練習の時は湾曲する曲線が本当に上手くいかなかったのですが、練習の成果もあって本番は上手に塗れたのではないかと思います!

松本さん

湾曲の部分も難しいんですけど、直線部分もかなり難しくて…。練習ではマスキングテープをカッターで切る際に、はみ出してペンキが伸びてしまうこともありました。今回はそんな事がなく、良かったです!(笑)

ラボ

練習では実際に学校の廊下壁面に施工されたそうですね。初日の施工を終え、練習と本番ではやはり難易度が違いますか?

松本さん

学校とは違い、ものすごく緊張しました(笑)

市田さん

朝からドキドキして現場に来ました…。明日は色の重なりを上手に塗れるのかが不安ですが、頑張ります!

ラボ

今年の3年生の皆さんが壁面グラフィックを施工される事でワークショップ(グラフィック)の仕上げとなりますね。

市田さん

先輩たちが何代(何年)もかけてやってこられた事を、私達で最後に仕上げる責任感は大きいですが、終わったときの達成感もものすごいと思うので、頑張って取り組んでいきたいです。

松本さん

先輩たちが叶えたいと思ってこられた夢を、私たちの手で最後に実現出来ることが嬉しい。

この事業が授業で取り組まれ、そして公共の場になり、みんなに見られるような大規模事業になった事自体がスゴイことだと感じています!

施工の指導を担当されている芝田さん横山さんにもインタビュー!

ラボ

今日本番を迎えましたが、塗装の指導・アドバイスは練習の時から携わられているのでしょうか?

芝田さん

塗装の基本中の基本を指導しています。ローラーや刷毛の持ち方、紙テープの種類を授業の時に伝えさせてもらいました。塗料と水の配分は難しい部分もある。普通の人よりは塗料の知識がありますので力になれればと。

富山県内の塗装屋さんに塗料を卸している芝田さん

横山さん

練習ではステンシルを合わせ方や、マスキングテープのことを伝えて、次回の練習までに課題を出したりして取り組んできました。高校生に指導する機会はなかなかありませんし、私自身勉強になり、楽しいです!

曲線を綺麗に出すのは、高校生にとって少々難易度は高いですが、本番はたっぷり時間を取ってあるので、じっくりと取り組んでいます。

この蓮町事業のことは今まで知りませんでしたが、今回の施工にお誘い頂いた時に高校生のプランが基になったと聞いて、ぜひとも協力したいと思いました!

横山さんは大人になってから独学で建築を勉強されたそう。普段は古くなったアパートやマンションをDIYで復活させるお仕事をされています!

2日目は新たなメンバーも加わり、仕上げに向かいます!

丁寧に丁寧に塗っていく

2日間の施工が終了し、無事に完成!!!!

初日のメンバー

2日目のメンバー

このカフェは、約3年の月日をかけてワークショップや授業でデザインの検討などが行われてきました。とうとう、壁面グラフィックが生徒さん達の手で彩られ、オープンを待つばかりとなりました(これから椅子や照明の搬入、設置もあります!)

完成!! ジャジャーン!!

仲さんも見学に!

デザイナーの皆さんと高校生が協働で考案したこの壁面グラフィック。想像力とイマジネーションを働かせ、皆で意見を出し合い、時には考えがぶつかることもあったでしょう。

このデザインには沢山の人の想いが込められています。

この場所がどんな効果を生み、どのような素敵な場所になるのでしょうか。

10月のオープンが楽しみでなりません!!!!