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ラボ女

とやまの建設女子にスポットをあてる連載「ラボ女」。建設業界は男性ばっかり?そんなことはありません。多くの女性が現場で活躍し、建設業界で力を発揮しています。そんな建設女子をとやま建設ラボは応援します!

※不定期連載

Vol.8 伊野建設 蓬沢絵里さん「現場監督やってみない?」私の新たな挑戦

「現場監督やってみない?」私の新たな挑戦

Q. 建設業界に入ったキッカケを教えてください!

建設業界には未経験から入職しました。学生時代からテニスをやっていて、前の職場ではテニスコーチとして働いていました。当社社長の息子さんにテニスを教えていたご縁をキッカケに、伊野建設に入社しました。

前職でのつながりから伊野建設に入社

入社して5年ほどは、現場代理人のサポート職として、書類作成や測量の補助を担当していました。去年8月に2人目の育休から復帰する時、上司から「現場代理人をやってみない?」と言われ、まさかの現場職に挑戦することになりました!

 

Q. 事務職から現場のお仕事へー。どのようにして現場仕事を覚えていったのでしょうか?

まずは…初めて現場代理人を務める現場が「こんなに大きい現場なの!?」と驚きました(笑)。

今回の工事(工事名:東岩瀬線道路改築舗装第1工区工事)は、2車線の道路を4車線に広げ、舗装する工事です。富山駅から岩瀬地区につながる県道の拡幅工事は数年がかりの事業で、今回はその集大成となる大きな工事でした。

最初は当社の専務が現場まで来てくれて、つきっきりで仕事を教えてくれました。その後、工事が終盤に差し掛かったところで、「流れは分かったと思うから、一人でやってみ!」と言われ、資材や機械の手配や現場作業の管理を行いました。

教えてもらう段階、自分でやってみる段階の2段階で指導いただいので、すごく学びやすい環境だったと思います!

会社は優しい人が多くて、重い物を持とうとしたら「いいよ、持つよ!」と助けてくれることも多いので女性が不安に思う体力面では心配することはなかったです。

蓬沢さんが初めて現場代理人を務めた、県道の改築舗装工事@富山市蓮町

現場作業はそれぞれの役割が決まっていて、分担して進みます

 

Q.現場代理人、いわゆる「現場監督」ってどんなお仕事なのか教えてください!

今までの業務で土木工事に関わったことはありましたが、舗装工事は今回が初めて。初めて聞く業界用語や作業が多かったですね。まず、工事の設計書をよく読んで、工事の内容を理解するところから始めました。本当に初めてだったので!

現場代理人として、実際に現場へ行き、図面と現場に違いがないかを測量して確認します。そして、工事の進め方をまとめた施工計画書を作り、発注者に提出します。工事が終わったら測量を行い、設計書通りに仕上がっていることを確認して、記録する。そんな流れです。

万が一に備えて血液型も記載されているマイヘルメット。常にこれを被って現場へ!

予定表にかかれた干支の絵にほっこり

Q. 今回の現場で大変だったことはありますか?

現場は車が多く走る道路だったので、事故が起きないように細心の注意を払い、安全面には気を使いました。冬は雪の影響で工事が2週間延期になるなど、スケジュールが天気によって大きく左右されたのも大変でしたね…。

工事が佳境を迎えた3カ月間は、実家の母親に保育園の送り迎えや夕食の世話などで助けてもらいました。分からないことも多く、「とりあえず現場に出てやってみよう!」の気持ちで取り組みました。

現場事務所横のトイレ。女性専用もしっかりと用意されています。嫌な臭いもない!

現場写真撮ります、収めます

 

Q. 初の現場で思い出に残ってることがあれば、教えてください!

昨年12月18日に、4車線を開放した時は本当に泣きました…(泣)。大人になって仕事で泣くことってそんなにないと思うんです。12月はスケジュール的にも身体的にもしんどかったのですが、開通した時の感動は強く心に残っています。

ドローンで撮影した工事現場の写真を見て、「みんなでここまでやり遂げたんだ」と心から嬉しくなりました。

2車線から4車線に様変わりした東岩瀬線道路

蓬沢さんがドローンで撮影!すごい!

Q.職人さんとのコミュニケーションはどうでしたか?

当社が請ける舗装工事の現場作業は、基本的に自社の社員さんで行います。どんな時も楽しくコミュニケーションを取ることで、みんなが気持ちよく働けて、仕事がスムーズに進むようにしたいと常日頃から思っています。

日本語が第一言語ではない職人さん(外国人研修生)も当社の現場では多く働いているので、スマートフォンの翻訳アプリを使用して、現場での意思疎通を図っています。スマホ便利ですー(笑)。

簡単な日本語であれば直接会話も全然OK

アスファルトフィニッシャ(舗装用フィニッシャ)。道路にアスファルトを敷きならす重機です

アスファルトを寄せて調整。あっつあつのアスファルトを人の手で丁寧に仕上げます

 

Q. 現場代理人になって、仕事への向き合い方に変化はありますか?

最大の変化は、現場代理人をはじめとする、すべての工事に関わる人に対する尊敬がより大きくなったことです。現場代理人は考えること、やるべきことが多く、「みんな、これをずっとやってこられたのか…」と思いました。

現場のオペレーターさん、作業員さんと長く深く関わり、一緒に働いたことで、みなさんの力で現場が綺麗に出来上がっていく過程を見て、感謝と尊敬の気持ちでいっぱいです。

また、当社は「役職に関わらず現場に出るのが仕事」の風土があるのも、他の会社にはない魅力だと思います!

重機に乗っているのはなんと!伊野社長さんだそうです!

 

Q. ズバリ!蓬沢さんが感じる「建設業の面白さ」とはなんでしょうか?

形に残ることが面白いなと思います。土木工事は、何も無かった場所に、工事が進むにつれて道路や構造物ができていく。その変化を見られるのが、面白かったですね。

今回初めて関わった舗装工事は、他の土木現場みたいに「ゼロからつくる」ではありませんが、つくった道路は地図に残ります。自分たちが関わった道をたくさんの人が使ってくれる。それはこの仕事の大きなやりがいです。

将来的には、ゼロから最後まで現場を任せてもらえるよう成長したいと思っています。一方で、日々周りの方に支えてもらっていることへの感謝を忘れずに、これからも仕事に取り組んでいきたいです。

現場事務所では書類と写真の整理

 

Q. 最後に、建設業界への入職を考えている学生さんなどへメッセージを!

未経験から始めた私は建設業の楽しさを実感するまで時間がかかりました。ただ、基礎がある人はその魅力をもっと早く感じられると思います!

大変なイメージにとらわれず、自分らしいやり方を見つけながら、ぜひ挑戦してみてください!

 

1日のスケジュール

蓬沢さんの1日のタイムスケジュール

5:00
起床
6:00
朝食、子どもの身支度
7:30
子どもを保育園へ送迎
8:00
現場事務所
8:30
KY(危険予知活動)
※作業前に潜む危険を話し合い、「かもしれない」の視点、対策(指差呼称)をして事故を未然に防ぐ活動
9:00
書類作成
資材量の計算や手配
現場作業・写真撮影など
※午前中に一度休憩もアリ
12:00
お昼休憩(自作のお弁当orたまに同僚とランチ♡)
13:00
現場作業
出来型測量など
※午後も一度休憩アリ
17:00
終業
17:30
保育園へお迎え、帰宅
18:00
夕食
19:00
子ども達とお風呂
20:00
休息
21:00
子ども達を寝かしつけ
22:00
家事&リラックスタイム
23:00
就寝

PROFILE

伊野建設株式会社 工事部 蓬沢絵里さん

1991年7月11日生まれ。富山市出身。
スポーツ系専門学校を卒業後、テニスの実業団所属、テニスコーチを経て、28歳で伊野建設に入社。入社6年目。
2
人のお子さんの育児をしながら、熱意をもって仕事に取り組む。
趣味はテニス。昨年は2回大会に出場し、11月末に出場した団体戦で優勝。日本リーグ3位の成績を持つ実力者。歴代の富山県チャンピオン。