進化するAI技術
ずいぶん久しぶりの更新になってしまいました。
そして気が付けばもう秋も中ごろといったところです。学生時代の思い出は色あせず、色濃く残っていくものですが、社会に出ると日々の仕事に追われ先を読むことばかりになり「思い出」というよりも「経験」として積み重なっていきます。筆者のように建設業に長く携わってきているものからすれば仕事の「やり方や内容」がずいぶん変わったなと感じます。
私がこの業界に入ったころはまだ施工に必要な図面は「手書き」が残っていた時代だったと思います。製図用ドラフターなんて言葉も今の若い技術者は聞いたこともないでしょうが・・・。(当社では今でも社長室にあったりします。)
パソコンでCAD図面を書けるようになり、より正確な図面を素早く書けるようになったのは言うまでもありません。
時は流れ現在は三次元(3Dデータ)の作成が可能となり、様々な用途で使用されるまでになってきました。
建設機械は「i-Construction」いわゆるICT施工の推進が推し進められ、当社でも昨年の本格導入から自社で3台のICT建機を保有するところまで進んできました。特に国土交通省が推し進めてきた i-Construction により、ここ10年足らずで建設業の仕事のやり方が進化してきたことは言うまでもないと感じています。
ICTの推進が図られてきた背景には、「人材不足」に対しての対策であったり「経験不足」の若手人材に対する支援的な面がありますが、近年は更に「建設DX」の推進により、幅広くデジタル技術を多用した仕事に変化したことで、「効率化」が進められてきています。当社でも建設DXによる生産性向上を図ってきていますが、今回は「 AI 」活用について取り上げさせていただきます。
前置きがかなり長くなってしまいましたが、当社では建設DXの一環として「Google workspace」の導入をしています。Google workspaceって何?と思われる方でも「Gmail」や「Googleドライブ」はお分かりですよね。Google workspaceはGoogleのアプリケーションを仕事用に使いやすくしたアプリケーション群の総称と思っていただければ良いかなと思います。その中でも人工知能 AI アプリケーション「Gemini」を当社は多用しています。chatGPTから大きく話題となったAIですが、Geminiもまったく引けをとっておりません。筆者はこれが無いと仕事ができないというくらい多用しています。
ここで筆者のGemini活用術の一部をご紹介します。
- ドキュメント(ワード文章)の下書き、添削や修正作業など
 プロンプト(AIに出す命令文)を書いて文章の下書きをしてもらい中身を修正するだけで資料を作成します。一から作成しているとかなり大変だし建設業界の技術的に難しいレポートなどの作成も「Deepリサーチ」で文句なしの内容で作ってくれます。例えば建設業では絶対に必要な「施工計画書」などもお手の物です。(内容はしっかりと正確であるか確認する必要はありますよ。) 
- 要約機能
 GmailやchatはもちろんGoogleドライブ内に保管されている資料の中身を確認することなく要約機能で内容を素早く確認することができます。また、当社ではWEB会議にGoogle meetを使用していますが、会議での発言内容の文字おこしは当然として、それを要約してまとめてくれるので議事録作成が自動で行えます。これだけでも目から鱗です。
- 画像生成機能
 Geminiにプロンプトを入力することで簡単に画像生成することが可能です。特に現場用掲示物の作成時などにちょっとしたイラストが欲しいときなど重宝します。実はこの記事に使用しているサムネイルもGeminiが作成したものだったりします。今回の作成方法は、まず当社のイメージキャラクターである「安全ヨシミ」ちゃんをGeminiにドラッグアンドドロップします。 これが元画像です。この画像をGeminiにドラッグして読み込んだ後に「このキャラクターを使用してオフィスでBIM/CIMを作成している画像に変更して」とプロンプトに入力します。  するとこのように画像を生成してくれるという 
 筆者のように会社のWEB担当をしているものからすると「神」機能です!この他にも写真に写っている機械や商品の名称を忘れてしまった時に検索してもらったりとGeminiがないと仕事ができない状態になってしまいました。 
今日はGeminiのほんの一部のご紹介ですが、これからの時代を効率的に生き抜くためには欠かせないものだということが少しはご理解いただけたかなと思います。また機会があればAI活用術についてご紹介させていただきます。
