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会社を研究する

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【社長日誌】苦い経験

社長の独り言

現場管理を主とする建設会社には「協力会」なるものが存在します。

塗装してくれる塗装屋さんとか電気工事してくれる電気工事会社さんとか

設備工事してくださる会社さんとか

1つの建物をつくるだけでもたくさんの会社さんの力を借りてつくりあげるのです

その協力会社さんが年に1度開催する協力会の総会でお話をさせていただきました。

人手不足が叫ばれる建設業において、採用や教育、定着について話していただきたいと

オファーがありました。

ちなみになのですが

事実としてはここ10年間で見ると建設業への新卒入社数は増加しているのです

特に女性が増加していています。

若者の建設業離れ。なんて言葉は数字をみると『嘘』なのです。

それでもニーズとのバランスなどで慢性的な人手不足というのは間違いない状態です。

当社に関しましては、おかげさまでここ5年間で80名以上の新卒者が入社してくれています。

協力会の皆様からも「なぜ、人手不足の環境のなかで市外、県外からも学生が集まるのですか?」

という質問が頻繁にいただくようになったので、いい機会だったと思います。

色々とお話ししましたが、結局のところは

ご縁のあった人を大切にする

という気持ちだと思ってます。

実は私には苦い経験があります。

家業を継ぐ決意をして2006年に富山に戻りましたが

その前後7年間新卒0人でした。

建設業はどれだけ立派な成長戦略を立ててもそれを成し得れる『人』がいなければ成長できない産業構造なのです。

当時は建設業どん底時代でしたが、それでも、今日よりも明日、今年よりも来年良くなれるようにと

まずは採用しないとと思って動き出しました。

しかし、採用できても育てる環境、成長できる環境がなく

せっかく入社してくれた学生さんが数年も立たずに辞めていったという苦い経験です。

その時の申し訳ないという苦い経験を無駄にしたくないと15年ほど試行錯誤を繰り返し

なんとか入社数年目の社員が後輩を指導するという体制を構築できるようになりました

一年前までドキドキしながら先輩に教わってた社員が後輩指導する

わからない気持ちがわかるので丁寧に教えてくれる。

そんな教える環境で育った社員は

子供達にも教える

『日本一安心して成長できる建設会社を目指します!』と大風呂敷を広げましたが

今となっては非常に大切なことだと思ってます。

遠慮ではなく配慮。これを意識してからは女性技術者も一気に増えました。

人数が増えれば女性目線の意見も通りやすくなります。

若い社員が増えれば、早い段階で面白く、将来の成長に役にたつ講座をと

新入社員研修でマーケティングを導入してみたりと

どんどん幅が広がっていきました。

高卒の子も大卒の子も安心して成長できる環境を整えた。

結果、ここ数年の採用実績につながってきました。

その根底には『ご縁があった人を大切にしよう』という気持ちであります。

『社長!ブログみとるよ!』と昨日も協力会の方にも言われたので

講演で話したことに伴った画像もUPしてみました。

 

百戦錬磨で全てがうまくいく人なんて存在しません。

誰にでも苦い経験はあるのです。

昨日も採用関係での苦い経験があってなかなか踏み出せないという声もいただきました。

その経験を無駄にしない。次の改善に繋げるといった気持ちが大切だと思ってます。

建設業界全体で次世代の担い手を育てる環境を本気で考えて建設業は魅力的だと思ってくれる学生さんを増やしていくことが重要だと感じております。

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