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女性技術者✖️女子大生の現場見学!〜富山大学都市デザイン学部〜

女性技術者✖️女子大生の現場見学!〜富山大学都市デザイン学部〜

土木

「これなら絶対ミスしないじゃん!」「こんな可愛い人が現場にいるなら私も!」

ある現場見学会から、こんな声が…。

10月1日に、女性技術者が女子大生に建設業のコトや建設のお仕事を伝える現場見学会が開かれ、富山大学都市デザイン学部1〜3年生の女子学生22名が参加しました。主催は富山県建設業協会。

都市デザインに必要な知識と技術を学ぶ都市デザイン学部。2018年に新設された学部

とやま建設ラボ取材班は、この現場見学会に密着!今時の女子大生は建設業のコトをどう思っているの?!気になり過ぎたので取材してきました。

生憎の天気でしたが、学生さん達はバスで各現場を回ります

今回の舞台は、富山市婦中町「神通川・成子堤防強化その8・その9工事」の現場。女子大生に色々と教えてくれる女性技術者さんは、その8工事の現場代理人を務める橋本さくらさん(高田組)その9工事の監理技術者を務める長澤久美子さん(藤川建設)。見学会は他にも女性技術者さんがいらっしゃいましたが、この記事では橋本さんと長澤さんのお二人をピックアップしています。

まずは、「現場事務所」ってどんなところなのかを紹介!

堤防をつくる護岸工事の現場です

現場代理人の橋本さくらさん

監理技術者の長澤さん

普段入ることが出来ない現場事務所を案内。「現場から帰ってきたら、こんな事務仕事もあります」と橋本さんが紹介

女性専用、快適トイレもチェック。女性専用トイレはもう当たり前?

次は、いよいよ現場へ!ドローンを使った 3次元測量ICT建機について、その道のプロが解説してくれます。

ラボMEMO
「ICT」はインフォメーション・コミュニケーション・テクノロジーの略称。ICT施工は情報通信技術を使った施工です。効率的に、正確に、早く施工する事が目的。
 

バスを降りて歩いて現場へ

ドローンのこと、基礎から解説

大中小の3種類。ドローンの大きさによってカメラが搭載できるサイズが違うとか

ドローンは高岡市の建設コンサル「エイ・テック」の長井知弥さんら、重機は建設機械・土木機械レンタルの「千代田機電」の山田真樹さんらから詳しく解説がありました。

I C T建機の操縦について個別に説明

丁張りいらない。掘り過ぎない

こんな間近で重機を見る機会は、まずない!

キャーキャー盛り上がってます。楽しそう

この現場のI C T施工は、ドローンを飛行させて上空から何百枚も写真を撮り、3次元の点群データに。点群データは、X Y Zの座標を持った点の集合体です(「点」だけど、実際には写真のような画像)。3次元の点群データによって、現場の地形や形状がより一目で分かるように!今までの図面は、上から見た平面図、縦断図や横断図など2次元の図面で工事計画を行っていました。

バックホウ(写真の重機の名前)にG P S、タブレット式モニターが搭載されています。そのモニターに3次元データを入れ、オペレーターはその画面を見ながら作業出来ます。これまでは丁張り(目印)を見ながら作業確認をしていましたが、I C T施工は不要です。重機にデータが設計データが入っているので、掘りたくても重機が掘らせてくれないんです。制御されちゃいます!

重機に搭載されているモニター

工事が完了した後はドローンで撮影を。工事の仕上がりが設計に対して正確かどうかをドローンで撮影したデータで確認でき、電子データ化をすることでペーパーレスにも繋がっています。これが今の建設業界で行うI C T施工の大きな流れです。

ここで、ICT建機の運転席を見学したばかりの高柳碧伽さん(2年生)にお話を聞いてみました!

ラボ

I C T建機を間近で見学してどうでしたか??

高柳さん

機械が判断して、どの位置にショベルがあったら計画的に掘れるかのデータが入っていて、これまで人が考えて操作していたことが、あまり必要じゃなくなってきているのかなと思いました。建設業は大変なイメージだったけれど、作業自体は結構楽になってきているじゃないかと感じました!

都市デザイン学部2年高柳さん

見学会後は、女子大生からの質問T I M E!

女子大生

仕事の中で一番何が楽しいですか?

長澤さん

まず、この仕事は楽しいですホントに!建設業は道路や河川、ブロックをつくる仕事など様々。私が驚いたのは海などにある「テトラポット」もつくられたものだということ。皆さんも海や川などで見たことがあるかもしれませんね。この仕事は本当に色々なことをします。単調な毎日ではなく、結婚して子供が産んでも出来ますので、女性に向いている仕事じゃないかなと思います!

「学生時代はとりあえず遊んだほうがイイと思います」なんてアドバイスも(笑)

土木関係の仕事となると、「力がいる」「汚い」仕事だと思われがちですが、今はそんな時代ではないですし、自分たちで環境を変えていける時代だと思います。何より現場を管理していく仕事は、人とのコミュニケーションや交渉が大事なので、女性には向いている仕事です。毎日本当に楽しいので、頭の片隅に建設業の事を思ってくれれば嬉しいです。

丁寧に、そして熱く建設業のことを話す長澤さん

最後は、ラボ取材班から橋本さんにインタビュー!

ラボ

橋本さんは普段、どんなお仕事をされているんですか??

橋本さん

(この現場は始まったばかりですが)この現場の現場代理人として、施工計画書の作成や発注者さんとの打ち合わせ、測量や安全関係の設備を整えたりしています。

ラボ

現場で「大変だな」と感じるコトがあれば教えてください!

橋本さん

ん〜、夏特有の暑さと冬の特有の寒さですかね(笑)。

ラボ

このお仕事に就いて嬉しかったことなどありますか?

橋本さん

現場が終わるごとの達成感です。各現場によって違うので、現場をやり遂げた時は嬉しいですね。

堤防を強化する工事の現場監督

ラボ

橋本さんは入社何年目でしょうか?

橋本さん

入社4年目で、3年目から富山県発注の圃場整備工事で初めて現場代理人をさせてもらいました。

ラボ

3年目でもう現場代理人ですか?!

橋本さん

そうですね。うちの会社は結構早いんです。でも正直、図面を見ても「よくわからないな〜」と思うコトもありますよ(笑)。ただ、周りのサポートもありますし、女性ならでは?かもしれませんが、下請けさんとのコミュニケーションも取りやすいです。休憩時間も雑談してコミュニケーションを取ることが現場で活きることもあります。

女子大生がボソッと「こんな可愛い人が建設現場にいるなんて」。取材班は聞き逃しませんでした

ラボ

現場管理のお仕事って、実際に体を使った作業はあまりしないんですか?

橋本さん

小さい工事に関しては生コンを打ったり、側溝を並べたりしますよ。勿論、自分もやります。ただ、重いものは男性にお任せです(笑)。ロードローラーも動かせますけど…まあ自分では運転しませんね(笑)。

 

ラボ

お忙しいところ、すいませんでした。ありがとうございました!

橋本さん

盛れた写真、使ってくださいね!(笑)

学校の授業だけではわからない「現場」のコト。こうした現場見学会が、建設業に少しでも興味を持ってもらうキッカケになるかもしれませんね!建設業は大きく言えば、土木・建築の分野があり、現場代理人や設計者、コンサル、職人、行政などなど…建設に関わる仕事は幅広いです。やりがいもある一方で、橋本さんが話してくれたように、辛く厳しい環境下での現場もあります。

建設業に興味がある人は今後、現場見学や建設業で働く方に会った際に、色々と質問してみるといいかもしれません!きっと新たな発見が待っています。

現場からは以上です!

PROFILE

富山県建設業協会

富山市安住町3-14 富山県建設会館3階
https://www.tomiken.or.jp